東京都中央区にある「日本橋」の地名は日本橋川に架けられた橋の名前に由来する。
日本橋は日本の道路網の始点となっており、
20代目となる現在の橋は国の重要文化財(建造物)に指定されている。
また、「日本橋」は地域の名前としても使用されている。
1603年(慶長8年)、
徳川幕府は諸大名に命じて、
神田山の土を用いて現在の浜町から銀座付近まで埋め立てを行い、
町割り、掘割りを進めた。
この時に初代の日本橋(木造)が架けられ、
1604年(慶長9年)、
この橋を起点に五街道(東海道、日光街道、奥州街道、中山道、甲州街道)が定められた。
日本橋は江戸の中心にあり、
街道の起点であることから、その名が付けられたといわれている。
他にも、日本国中の人足(労働者)が集まって橋が架けられたことに由来する説や、
東の海から朝日が昇るのを望めることに由来するという説もある。
1911年(明治44年)、20代目となる現在の石造二連アーチ橋が架けられ、
橋の中央には「日本国道路元標」が埋標されている。