待機児童の問題で需要が高まっている保育園だが、
「園児の声がうるさい」などの理由で地域住民から建設反対の声が上がることもある。
そのため保育園の建設場所を決めるのが困難な場合も見られる。
そんな中で地域住民の反対の声を激減させたある建設場所がある。
その保育園の建設場所とは「線路の高架下」である。
もともと線路の高架下は電車の音が発生する場所であり、
騒音が気にならない場所である。
土地を貸し出すのは中央線の路線を管理するJR東日本などの鉄道会社で、
子育て支援を通じた沿線の活性化事業に取り組んでいる。
その鉄道会社では車両の軽量化や繋ぎ目の少ないレールを採用することで、
高架下でも騒音を軽減させる努力を行っている。
このように高架下を利用することで、
園児にとっても地域住民にとっても過ごしやすい環境となっている。
また、高架下の保育施設は土地の有効活用にもなっており、
近年では首都圏を中心に高架下や線路沿いの保育施設は増加傾向にある。
その他にも高架下を商業施設にするなど再開発が進んでいる。