東京都渋谷区にある「宇田川町(うだがわちょう)」は、
同区の中央付近に位置し、繁華街としての「渋谷」を代表する町域である。
北部から東部は区内の神南に接し、渋谷公園通りが東部の境界となっている。
渋谷スクランブル交差点を南東端とし、南部は文化村通りから道玄坂、
南西部から北西部は区内の松濤および神山町に接する。
川の名前に由来
「宇田川町」の地名や町名は、
渋谷川の支流であり、この地を流れる「宇田川」という川の名前に由来する。
宇田川の川の名前については、
この地を開発した宇田川を名乗る一族の名に由来する説がある。
また、宇田川という名前の川は神奈川県や鳥取県にもあり、
砂・小石まじりの川を意味するという説や、
「宇田」という刀が落ちた川であることに由来する説などがある。
地名の由来である宇田川は、かつてこの一帯の田畑を潤していたが、
1964年(昭和39年)の東京オリンピックを前に地中を流れる暗渠(あんきょ)となっており、
現在は川の流れを見ることはできない。
町域内には井ノ頭通りがあり、
その周囲にはスペイン坂やオルガン坂、ペンギン通り、
夢二通りなどユニークな名前の通りや坂がある。
また、渋谷駅前からは渋谷センター街と呼ばれる商店街がある。
町域には各種の商業施設が集まり、雑貨店や衣料品店、飲食店などがあり、
若者を中心に多くの人で賑わう。