道玄坂の歴史

東京都渋谷区にある「道玄坂(どうげんざか)」は、

地名や町名であり、その由来となった坂の名称である。

道玄坂は、渋谷駅の西側にあるハチ公口前から目黒方面へ向かう上り坂であり、

駅の東側にある宮益坂(みやますざか)と並んで渋谷区では著名な坂の一つである。

二つの坂の谷底には渋谷川が流れる。

町名としては、南から北へ道玄坂一丁目および二丁目がある。

地区としては、北に宇田川町(うだがわちょう)、

東にJR渋谷駅、南に桜丘町(さくらがおかちょう)、

南平台町(なんぺいだいちょう)、西に円山町(まるやまちょう)に接する。

道玄坂は渋谷駅の所在地でもある。 

山賊の名前に由来

道玄坂の地名の由来については諸説あるが、

鎌倉時代の武将・和田義盛の残党で、

この坂に出没して山賊野盗の振る舞いをしたという大和田太郎道玄の名前に由来する説がある。

義盛の死後に道玄がこの地に隠れ住んでいたという。

また、道玄は数人の一族とともに、坂の上で旅人を見つけては山賊となって、

衣類や金品を奪って暮らしていたともいわれている。 

その他にも、道玄が結んだ庵(いおり:質素な小屋)かどうか不明ではあるが、

坂に道玄庵と呼ばれる庵があったことに由来する説もある。 

現在の地理では坂の下には渋谷駅があり、

坂の沿道にはSHIBUYA109など東急系の大型店舗・施設を中心に飲食店や雑居ビル、

映画館、ホテルなどが建ち並び、狭い範囲ながらも多様性のある地域である。 

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