東京駅の東側に位置する町名で、
また東京駅の東側一帯を指す地区の名前としても使用される。
東京駅の西側を「丸の内口」、
東側を「八重洲口」といい、
八重洲口には大丸東京店がある「グラントウキョウ」や「東京駅一番街」、
「八重洲地下街」などがある。
また、八重洲口側はビジネス街として発展している。
「ヤン・ヨーステン」の日本名に由来
八重洲の地名は、この地に住んでいた、
オランダ人船員のヤン・ヨーステン(1556年?~1623年)の名前に由来する。
彼は江戸時代に日本に漂着し、
後に徳川家康に仕えた人物で、
国際情勢顧問や通訳として活躍し、
家康からこの地に邸を与えられた。
「ヤン・ヨーステン」が訛って日本名として「耶楊子(やようす)」と呼ばれるようになり、
これが後に「八代洲(やよす)」となり、
「八重洲(やえす)」になった。
彼は東南アジア方面で貿易を行った後、
日本へ帰国する途中のインドシナにおいて船が浅瀬で難破し、
水死したといわれている。