ビタミンの種類と歴史

ビタミンは、

ビタミンAやビタミンC、ビタミンDなど全部で13種類ある。

しかし、

ビタミンFはないがビタミンKがあるなどアルファベットの順はバラバラである。

13種類のビタミンを順番に並べると、

ビタミンA B1 B2 B3 B5 B6 B7 B9 B12 C D E Kとなる。

ビタミンの名前の付け方は基本的に発見された順番だが、

その後の研究で名前の変更や訂正が起きた。

例えば、ビタミンGは、エネルギー代謝に強く関わり、

かつて成長因子(growth factor)として知られていたため、

その頭文字からビタミンGと呼ばれていた。

しかし、研究が進む中でビタミンBのグループに入れた方がよいだろうとなり、

今ではビタミンB2になっている。

ビタミンHもビタミンB群であることが判明し、

今ではビタミンB7となっている。

また、ビタミンFなど、いくつかのビタミンはその定義から外れることが判明し、

ビタミンから除外された。

このような多くの変更によりビタミンは歯抜けの状態になっている。

ちなみに、ビタミンBは、

発見当初ラットの発育に必須の単一の水溶性因子として知られていたが、

後の研究で複数種の物質からなる混合物であることが突き止められた。

今では水溶性ビタミンの8種の総称として、

ビタミンB群またはビタミンB複合体と呼ばれている。

また、ビタミン発見の発端は、

兵士が壊血病脚気に集団で罹り、

当時の軍医らがこれらの病気の撲滅を狙って研究したことから始まる。

今では壊血病はビタミンCの欠乏、

脚気ビタミンB1の欠乏によって生じる病気だと知られている。

ビタミン(vitamin)という名前は、

もともと1912年にビタミンB1が発見された時に、

生命(vital)に必要な物質で、

窒素を含むアミン化合物(amine)という意味で「vitamine」と名付けられた。

その後、多くのビタミンが発見される中で、

アミンの化合物ではないものが発見されたことから「vitamin」という名前が提案され、

この綴りが定着していった。 

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