ピアノの歴史と由来

ピアノは、弦をハンマーで叩くことで発音する鍵盤楽器の一種である。

鍵を押すと、

鍵に連動したハンマーが対応する弦を叩き、

音が出る。

一般的に据え付けて用いる大型の楽器で、

現代の標準的なピアノは88鍵を備え、

音域が非常に広く、

クラシックオーケストラの全音域よりも広い。 

名前の由来

「ピアノ」(piano)という名前は、

イタリア語の

「グラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」(gravicembalo col piano e forte)、

もしくはそれに類する表現に由来する。

「弱い音(ピアノ)から強い音(フォルテ)まで自在に出せるハープシコードチェンバロ)」

という意味である。

歴史的にも現代のピアノの正式な名称は、

ピアノフォルテ」(pianoforte)や「フォルテピアノ」(fortepiano)であり、

略称としては「pf」という表記が用いられている。

これらの名称がさらに略されて「ピアノ」となり、現在に至る。

歴史

現在ピアノと呼ばれる楽器は、

1709年にフィレンツェチェンバロ製作家の

バルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori、1655~1731年)によって考案された。

日本では、戦前の文献では「ピヤノ」と書かれたものが見受けられる。

一例として、

尋常小学校明治維新から第二次世界大戦勃発前までの時代に存在した初等教育機関)の

国語の教科書に「月光の曲」と題された、

ベートーヴェンの逸話が読み物として掲載されていたことがあるが、

このときの文章は「ピヤノ」と表記されていた。 

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