グリーンランドの自然と歴史

デンマーク領の「グリーンランド」(Greenland)は、

その名前の通り「緑の島」という意味である。

しかし、島のほとんどは氷で覆われ、緑の少ない島である。 

グリーンランドは、

北極海北大西洋の間にある世界最大の島で、

日本の面積の5.73倍もある。

過去にはデンマークの植民地だった経緯があり、

現在はデンマーク王国の独自の自治政府が置かれている。

島の大部分が北極圏に属し、

全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。

巨大なフィヨルドが多く、

氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。

居住区は沿岸部に限られ、

「緑の島」とはほど遠く緑が少ない島である。

ヨーロッパ人として初めてグリーンランドに入植したのは、

探検家エイリーク・ソルヴァルズソン(通称「赤毛のエイリーク」)で、

982年頃にエイリークが「グリーンランド」と命名した。

エイリークはグリーンランド上陸より前に、

アイスランド」を発見していた。

彼が命名したアイスランドは、

その当時多くの森林があったにも関わらずその名称故に入植希望者が現れなかった。

そこで彼はこの地に入植希望者が多数現れることを願い、

「緑の島」と名付けた。

グリーンランドという名前は多くの人を入植させるための誇大広告だった。

その他にもGruntland(グラウンドランド)が訛ったという説、

あるいは氷河に覆われていない南部海岸地帯が

エイリークの頃の中世の温暖期には緑にあふれていたという説もある。

ちなみに、

アイスランドにはかつて国土の4分の1を占めるカバ林が存在したが、

開拓時代に燃料資源として使い尽くされた。

そのため、現在、アイスランドの森林面積は国土のわずか0.3%になっている。 

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